
【解説】
マクロ経済学の本を見ると、大抵はじめに出てくるGDP(国内総生産)のお話です。
GDPは「一定期間内に国内で産み出された財・サービスの付加価値の総額」と定義されています。必ず押さえておかなければならないところです。
ポイントは財・サービスの付加価値とは何ぞや?ですね。
ざっくり説明しますと
(1) 誰かが頑張って「モノ」を作ったり、「サービス」を提供する
(2) 誰かがその「モノ」や「サービス」に対しお金(対価)を支払う
の両方がなされたときに発生するものが「付加価値」です。
ですので、働かないのにお金をもらったり(おこづかい等)、もしくはタダ働きをすることはGDPの定義する付加価値にはなりません。
さて、今回のお話の場合
◎1コマ目
こみぽちゃんの1ヶ月のアルバイト(サービス)に対し、雇い主がアルバイト代(対価)を支払っているので、付加価値が発生(GDPが増加)
◎4コマ目
こみぽちゃんが買い物(モノ)でお金(対価)を支払っているので、付加価値が発生(GDPが増加)
ということになります。
ちなみに、2コマ目のこみぽちゃんの思い通り貯金していた場合、4コマ目の付加価値は発生しません。
実はこれを国全体レベルの規模で考えると、日本のGDPが伸びない理由が見えてきます。その話はまたいつか。
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